久しぶりに見た「紅の豚」はやっぱりおもしろい

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こんにちは、つたちこです。
昨夜、「紅の豚」が金曜ロードショーで放映されました。
普段映画をテレビで見ることはあまりないんですが、久しぶりに見ましたよ。

「紅の豚」はジブリ作品の中でもかなり上位で好きな映画です。
私はそんなにジブリに熱い思いを持っているわけではないのですが、だいたい公開された映画は見ていると思う。

「紅の豚」のいいところは、大人が主人公で、ドキドキハラハラと、笑いと、ラブと、空と水と浮遊感、全部のバランスがとてもよくて、さらに話がわかりやすいところだと思う。
最近の作品は謎かけみたいのが多すぎて……。エンタメとしてすっきりと楽しみたいのですよ。

子供っぽすぎない

主人公はおっさん、しかも豚で、声がめっちゃ渋い。
時代は20世紀前半。クラシカルな雰囲気。飛行艇の形もクラシック。

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豚の姿は不思議だけど、だれもそこに余計な「なんで?」を入れない。そのまま受け入れてるのが不思議。

ジーナも大人。ジーナの服も髪も化粧も素敵。
大人同士のプラトニックラブ。

音楽もしっとり。シャンソンも、最後の加藤登紀子の歌も、とてもしみる。いいねえ。

ドキドキハラハラ

9時過ぎに「今日『紅の豚』だ!」と慌ててテレビを付けたので、ちょうどフィオが出てきたあたりからみました。

工房で飛行艇を大幅アップデートした直後、秘密警察に追われて飛び出す飛行艇。
工房から飛び出てロープで弧を描いて90度曲がり、細い川の橋の下を猛スピードで進む。
船がいたり、橋があったり、河岸にぶつかりそうになったり、トラブルをぎりぎりで避けながら無事飛びたっていく。

この一連のスピード感、スリル、テンポの良さ。最高です。

何度も見ていて展開を知っているのに、無事に飛び立ったところで、自分の肩にめちゃくちゃ力が入っているのに気づきました。一緒に緊張しすぎだ。

大人プラトニックラブ

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ジーナとポルコの関係はちょっと複雑だ。
幼馴染であり、死んだ親友(戦友?)の妻。長い月日を友人として過ごして、たぶんお互いに好き。素直になれない大人たち。

ポルコは30代中盤らしいです。ジーナもたぶん同じくらい?
日本もそうだけど、戦前の30代はいまよりずっと大人だな。

「昼間に会いに来たら愛する」って素敵な賭けだ。

何度見ても面白いのがすごい

「紅の豚」は1992年公開だそうです。
え、33年前!? と計算してびっくりしました。

話も絵も今見ても全然古びないし、見ていて気持ちいいテンポ、動き。
空と水の表現の美しさはジブリの得意分野で、今見ても素晴らしい。

宮崎駿監督が51歳のときの作品だそうです。
監督の趣味全開作品な気がしますが、そうか、トトロ、ラピュタ、魔女宅で監督としての地位を確立したあとにやりたい放題で作った? 脂の乗った時期の作品だったのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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