まんがメモ「日に流れて橋に行く」

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こんにちは、つたちこです。
現在進行系の漫画です。「日に流れて橋に行く」、とても面白い!

時は明治末。さびれた老舗呉服店に新風を巻き起こす、男たちの物語──。
かつて大きな賑わいを見せていた、老舗呉服店「三つ星」。その三男・星乃虎三郎が、三年ぶりに英国から帰国した。新しい「三つ星」を作ろうと意気込むものの、店の者からはまったく歓迎されず、変わらず優しいのは、長兄の存寅だけ。一方、虎三郎を知っているらしき、謎の男・鷹頭も、「三つ星」再建のため、独自に動いており…。

日に流れて橋に行く 1/日高 ショーコ | 集英社コミック公式 S-MANGA

明治末期版のお仕事まんがです。
上記あらすじに「男たちの物語」とありますが、女性もしっかり活躍します。むしろ、副主人公は女性ではないかな。

東京日本橋が舞台で、実際にある(あった)お店っぽい名前もいろいろ出てきます。
日越(三越)とか黒木屋(白木屋)とか。主人公虎三郎のお店「三つ星」は完全に架空のお店のようです。

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時代的に、呉服屋さんが百貨店に移行していく頃のようで、「洋服部」ができてドレスを扱うようになったり、男性用の財布や革小物、女性用のアクセサリーなどの小間物を取り扱っていたり、見ていて楽しい。
店内にカフェができたり食品を扱うようになったりするのもこの頃のようです。

そういう目新しいところもですが、多大な借金での古いお店の改装をするぎりぎりの勝負感、新しい支店の開設、従業員の意識改革、売り方の創意工夫、そして流行の発信! どのエピソードもワクワクしっぱなしで読み進んでしまいました。
三つ星で働く人たちがみんなイキイキしていて、こちらまで嬉しくなる。
普通ならモブになってしまうような人まで、しっかり個性があるのが嬉しい。

男性陣はみんなかっこいいですが(作者の方はBL作品をメインに描かれているそうで、一般向けは今作品が初なんだそう)、女性で初めての店員になる時子がとてもかわいいのだ。
独自の世界観でコーディネートをして流行を発信する。根性もあって性格もよく。頑張っている姿を見ると応援したくなっちゃう。

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そして話の芯がしっかりしていて、かつ、絵も説得力があって、読んでいてとても安心してのめりこめる感じがあります。

話の時代は明治末期ですが、今働く人にも通じるようなこともいろいろ。
はたらく人にはとても刺さるまんがなんじゃなかろうか。

ただ1点。現在10巻まででているんですが、現在連載進行中なのです……!!

また続きを悶々としながら待つマンガを読み始めてしまった。
でも、一気に最後までは読めないものの、逆にいうと続きの楽しみを先に持てるとも言える。最近そういうマンガの手持ちが少ないので、これはもう楽しみにするしかないですね。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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