まんがメモ「海街diary」

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こんにちは、つたちこです。
「海街diary」を最後まで読みました。

鎌倉を舞台にした、4姉妹の物語。

途中まで読んだまま、最後まで読んでいなかったのですが、小学館の少女まんがサイト「フラコミlike!」で読めるのを知り、最後まで読みました。

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何を書いてもネタバレになりそうですが、吉田秋生先生の鎌倉愛が溢れているなあ、と感じます。
各話の表紙の背景、話中の鎌倉の風景の丁寧さよ。

吉祥天女やBANANAFISHで育った身としては、こんなハートフルでいい人ばかり出てくる物語で平和に終わることがあるんだなあ、と。

決定的な悪意を持った人がほぼ出てこないんですよね。
弱さゆえの卑怯さだったりひねくれだったり鈍感さだったり逃げる人などはいるのですが、基本みんな善人。

緊張感あるシーンはありますが、日常の中の緊張なので、なんていうか安心感があるというか(吉祥天女もBANANA FISHも人がバンバン死ぬから)。

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吉田秋生といえば「櫻の園」もありました。
あれも日常風景から切り取られたマンガですが、海街に比べるともっと尖った緊張感がありました。出てくるのはほとんど普通の少女たちなのに。

なんだろうこの「海街」の穏やかさは。
穏やかだけど、ゆらゆらと静かに揺らされる感情。生活だったり仕事だったり恋愛(ごく普通の)だったりで揺れる登場人物に、共鳴し易いのかもしれません。
4姉妹のほか、同僚、友達、仲間、親戚、その家族、近所の人まで。大勢いる登場人物たち、それぞれがきちんと生きて、それぞれの思いがあって、意思があって生きている。適当な登場人物がほんとにいない。
その繊細な心情を本当に丁寧に描くなあと。

吉田先生の絵が丸くなったのも雰囲気が違う大きな理由かもしれません。
一時(BANANAFISH後半からYASHAあたり)の顔の尖りすぎがちょっと苦手だったので、「海街」や「詩歌川百景」の絵柄はとても好きです。

次は「詩歌川百景」をゆっくり読み進めようかな、と。
こういう言い方はあれですが、ハズレのない安心感で読み進められるのがありがたいです。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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