こんにちは、つたちこです。
絶賛反省中の緑内障患者です。
「緑内障」って名前は知ってる人も多いと思いますが、どんな病気なのかを正確に言える人は当事者以外だと少ないのではなかろうか。
緑内障が何を示しているのか、全く想像できない名前ですよね。
似た名前の「白内障」は、レンズにあたる部分の水晶体が白く濁る病気。
白く濁るから白内障。まだイメージできます。
でも「緑」ってなんやねん。
視神経だめになって視野が欠けてくのに全然イメージできませんけども!?
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と思ってざざっとググってみました。
いくつか説があるようです。
「緑内障」は白内障と並ぶ眼の代表的な疾患で,眼圧が高くなると角膜が浮腫をきたし緑色にみえることから名付けられた.このため,眼圧上昇をきたす疾患=緑内障と考えられている.
緑内障ってどんな病気? なぜ緑なの? (JIM 16巻11号) | 医書.jp
緑に見える説。
角膜という黒目をつくる目の前の部分は、眼圧が急激に上がると白く濁ります。これが緑に見える?説があります。私は緑に見えたことがありません。
No.26 白内障と緑内障:その1 名前の由来について | 駅前北村眼科
(中略)
別な説として、昔のヨーロッパの教科書に緑内障の定義として、目が濁る病気でその濁りは緑色なので緑の字が当てられたというのもあります。
私が好きな説は、古代ギリシャのヒポクラテスが「目が地中海の海の色のように青くなり、やがて失明状態になる」と記述しており、もともと瞳の色が青い人が瞳孔が広がって(急性の発作の時に広がることが多いです)濃い青に見える可能性と、もともと瞳孔の色が薄い人がやはり同じように瞳孔が広がり黒い(青い)目に近くなり、目が青く見えるの両方が考えられます。
緑に見える説だけど、見えたことない先生。
そして、ヨーロッパ人(白人)の色素の薄い目からの語源説。
18世紀ヨーロッパでは「目の中が濁る病気」「濁る=緑色」というのが病名の由来です。
緑内障とは… | スタッフブログ
こちらもヨーロッパの濁る=緑説。
ヨーロッパではGlaucom(Glaucoma)という病名がこれにあたり、江戸時代後期の蘭学の翻訳の過程で「緑内障」となったと推定されています。古代ギリシャ語のGlaukos(青緑色、灰色がかった緑の意味)がGlaucoma(緑内障)の語源であるといわれ、ヨーロッパでも日本でも、この病気の表現に「あお」を使用しているのは興味深いことです。なお、中国語では緑内障を「青光眼」といいます。
よくある質問 | 緑内障フレンド・ネットワーク
江戸時代に翻訳してつけられた名前が現在も使われている説がでてきました。
語源も書いてあって、これが「ヨーロッパでは緑に濁る」から来ているのにつながってるぽいですね。
緑内障の語源はなんとなくわかりましたが、名が体を表せていないのには変わらない。
先生も緑色に見えたことないって言ってる。(日本人の目はだいたい黒い人多いからね)
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江戸時代から長年使われた名前を変えるのは大変だと思いますが、もっと症状がわかりやすく、危機感が生まれやすい名前にしたほうがいいと思うのです。
例えば「視神経障害での視野欠損」とか。
短く「視野欠損症」とかでもいい。
名前を聞いてどんな病気かイメージできて、かつ、なんかヤバそうだぞ? と思わせてほしい。
「緑内障ですね」って言われてもふんわりしてて危機感が生まれにくいけど、「視野欠損ですね」って言われたら「視野が欠損? やば!」ってなりますよね。
江戸時代後期に名付けられたそうなので、眼科業界では「ごはん=白米のこと」くらい当たり前の名前なのだと思いますが、一般市民にもぱっと伝わる名前にしてほしい。
いまさら名前を変えるのは大変だろうけど。
そんな緑内障はほぼ自覚症状なし、自分では絶対気づけない(気づくほど進行したらやばい)病気です。
でも早期発見・治療すれば怖くない! ので40歳以上の人は、年1回の眼科検診をぜひ受けてください!!! 絶賛啓蒙中。