まんがメモ「本なら売るほど」2巻

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こんにちは、つたちこです。
「本なら売るほど」2巻が発売されました。嬉しい。楽しみでした。

本を愛し、本に人生を変えられたすべての人へ。
街の小さな古本屋「十月堂」にて。ある日店主は、初めて店を訪れた客にこう問われた。
「読まなきゃ死ねないってぐらい、面白い本を教えて下さい」
”オススメの本”――それは、すべての本好きが対峙する永遠の未解決問題!
十月堂のチョイス、そしてお客さんの真意とは?

古本屋「十月堂」を舞台に、さまざまな愛書家たちの人生の機微を描く短編連作シリーズ。
第1巻が発売するやいなや話題を席捲した作品が、待望の第2巻発売です。

【話題の新刊】『本なら売るほど』コミックス第2巻発売中! | 株式会社KADOKAWAのプレスリリース

今回も面白かった!!
どれも良かったですが、一番心に残ったのは8話「生ける人々の輪舞曲」。
扉に「ガダラの豚(中島らも)」が!!

「ガダラの豚」を最初に読んだときの衝撃は忘れられません。夢中になって、続きが気になって止められずに夜更けまで読んだ覚えがあります。
今も家にあるかなあ? 最初に読んだのは単行本(確か上下巻)でしたが、今は文庫本が全3巻で出てます。

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どんなふうに「ガダラの豚」が絡むのか、と興味を持って読みましたが、「読み終わるまで絶対に死ねないくらい長くて面白い本」として提供されていました。
「面白い」の定義は「インタレスティング、エキサイティング、ファニー」の全部入りです。

手術前に読み出して、退院後は家にこもっていた雨宮さん。
2巻まで読んで、続きが気になって仕方なく耐えられなくなって、十月堂まで3巻(最終巻)を受け取りに来たのでした。

「死ぬかと思うほど(面白い)」という感想とともに。

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あの面白い本を、こんなふうに生きる喜びにつながる(つなげる)の、すごい。
そして確かに、続きが気になってどうしても読みたくなる本だよ、あれは。

他のお話も面白いのですが、登場する本を知っているとこんなふうに感じ方が変わるんだと知りました。(最初の「お経」が1巻序盤のBGMに合っているのもよくわかる……)
つまり他の登場本も、知らなくても漫画は面白いのですが、読んで知っていたらまた感想が変わりそうです。もっと面白くなりそう。「一九三四年冬―乱歩」は読んでみたくなりました。
サラッと読んでも、深く知っててもどっちも面白い。

質屋さんの話も、全然十月堂関係ないじゃん、と思わせておいて最後にしっかり絡みました。
束見本は古本屋さんでも売ってないと思いますが(装丁デザイン仕様を確認するためのものなので)、1巻に出てきた収集マニアさんには売れるっていう。なるほど、つながるなあ。

淡々とした日常にドラマがあるのです。この感じ、とても好き。2巻も大満足でした。続きも楽しみに待ちます!

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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