こんにちは、つたちこです。
現在「ベルサイユのばら」の元祖アニメがYoutubeで全話無料で公開中です。 1週に5話ずつ公開されてて、現在は16話〜20話が見られます。古いアニメですが面白い。展開が早いのに驚きます。
多分私はアニメは全話見ていないのだと思う。
今回衝撃を受けたのが「19話さよなら、妹よ!」。これも見た覚えがありませんでした。
(ネタバレがあります、が古典的作品なので今さらだろうか)
「妹」はポリニャック夫人の娘であり、ロザリーの妹であるシャルロットのことです。
ポリニャックは、11才の娘・シャロンの打算ずくの結婚話を進めていた。傷つくシャロン。一方、アンドレが突き止めてたロザリーの生みの母の正体、それはなんとポリニャックだった。ロザリーは憎しみをさらに募らせ、ついにポリニャックの馬車を襲い彼女に銃口を向けるが、引き金が引けない。そこへオスカルが現れるが……。
[16-20話]ベルサイユのばら│祝 劇場アニメ公開記念!TV版全40話配信│TMSアニメ60周年 – YouTube
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※↑ではシャロンとなってますが、シャルロットが正しいです。シャロンはポリニャック夫人の名前(旧名)です。
オスカルのことを想うシャルロット、ポリニャック夫人が決めた政略結婚が嫌でたまらず。
なにしろ、11歳のシャルロットの結婚相手は、43歳のド・ギーシュ公爵。 これがまた、「若ければ若いほど良い(公爵本人がいう)」というロリコン公爵なのでした。
見た目も声も行動も、ド・ギーシュ公爵への嫌悪感、やばい。
時代的に違うとはいえ、母親のほうも児童虐待でしかない。こわ。
そしてその公爵との結婚のストレスで、シャルロットは卒倒。
夜会中の公爵のセクハラのあと気が触れたようになり、最終的に自死を選ぶのでした。
シャルロットのストレスを表す、カエルの噴水。何度も出てきます。 怖い。嵐のような水の勢い。シャルロットの心象風景なのか。
これが子供向けアニメとして普通に夕方に放映されていたのか、と思うとぞわぞわします。
原作は手元にあり何度も読んでいますが、こんなやばいシーンあったっけ!?
と思って、調べてみたのですが、原作はシャルロットのくだりはもっとあっさりしていたのです。
公爵の名前は出ますが、姿は出てきません。「若ければ若いほど〜」のセリフもないし、セクハラもなし。 道理で記憶にないはずだ。
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アニメでは、なんでシャルロットの結婚エピソードをこんな濃厚な1本に仕立てたのだろう。謎すぎる。
シャルロットはポリニャック夫人の娘であるものの、話のメインストリームにはそこまで大きな影響はない人物です。
オスカルに想いを寄せる人物を複層的に描いていた、ということでしょうか(シャルロット、ロザリー、アンドレ)。
とにかくド・ギーシュ公爵への嫌悪感と、母であるポリニャック夫人への怒りがつのる(原作以上に!)1本でした……。きつかった。
あ、そこが狙い? 自分のことしか考えないポリニャック夫人にムカつかせるための1本?? シャルロットかわいそうすぎる。
ところで、あの怖いカエルの噴水。
探してみたら、ヴェルサイユ宮殿内に実在するみたいです。ラトナの噴水というらしい。 金のカエル(たくさん)でした。あるんだ……。
参考:
フランス|ヴェルサイユ宮殿のラトナの噴水
ヴェルサイユ庭園の大噴水ショーに行ってみよう! | パリナビ