【ドラマメモ】「大奥」シーズン1完結。暗い世界に小さな幸せが光る…

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こんにちは、つたちこです。
NHKドラマ「大奥」が最終回を迎えました。ようやく観終えました。

序盤から中盤にかけては、多少の端折りなどはあったものの、ほぼ原作通りだったので、この調子で行くのかと思っていました。
でも後半、吉宗時代になったとたんに、色々オリジナル設定が始まったときは正直「マジか…」と気持ちが落ちました。
家宣公から江島生島事件あたりをまるっと端折るために仕方ないのか?

設定にない赤面疱瘡の薬(になるかもしれない)を出してきてどうするつもりだろう、と思いましたが、最後には一応原作の筋に戻り、ほっとしました。

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年をとった吉宗と久通の最後の語らいシーンがとても好きなので、ここがしっかり再現されてて嬉しかったです。
久道のひょうひょうとしながら裏黒い感じがとてもよかった。
貫地谷しほりさん、好き。はまり役でした。

家重の三浦透子さんもよかった。
(あの役を引き受けてくれる人はそう居ないのでは)
周りからの偏見、いじめに近い仕打ち、家族にも家臣にも期待されていない感。
ちゃんとしているつもりなのに周りに困惑されてしまうやり場のなさ。その度に感じる絶望感。
ちゃんとやりたいのにやれない鬱屈。
その歪みのようなものがすごく伝わりました。

あとは、杉下の風間俊介さん。
原作以上に幸福な生涯を送れたように感じました。
自分の子供ではないけど「父上」と呼ばれ、伴侶(吉宗)と子らに囲まれて大往生。

杉下は「種なし」で役に立てない人。生殖機能がない男は存在価値のない世界。これも一つの地獄ですね。
でも大奥の、世継ぎ最優先、跡継ぎを産まなければ意味のない世界にもかかわらず、幸福に死ねた人になりました。

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原作では14代家茂が初めて「新しい伴侶の形」を示しました。
ドラマは2部に分けたから、1部でも「子をなさなくても、血のつながりに縛られずに幸福になる人」が居たほうがよかった、ってことなのかもしれません。
そういう人が誰も居なくて、赤面疱瘡の解決もなく、絶望的なままシーズン2に持ち越すには半年は長すぎる。

予告、というか最終回最後に出てきたのは、平賀源内、青沼、黒木。
シーズン2は赤面疱瘡の根絶から大政奉還までをやるのかしら。
治済・家斉の毒殺エピソードとか、家定の父との関係とか、どこまで突っ込んでやるのだろう。
(家定がいないと天祥院篤姫(胤篤)も瀧山も出てこないから、なしってことはないはず)

なんならシーズン3、4あたりまでやってもいいのよ?
個人的に大好きな家茂から大政奉還の流れは、めっちゃ丁寧にやってほしい気持ちです。

原作が好きすぎるので、うるさくてすみません。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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