「フェイクスピア」(NODA・MAP)観劇メモ

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こんにちは、つたちこです。
「フェイクスピア」(NODA・MAP)がネット配信されると聞いて、観ました。

昨年の初夏~夏にかけて公演していた作品。
高橋一生が主演です。

チケット、落選してもいいから申し込みたかったのだけど、東京公演と大阪公演しかない。
さらに、当時東京はコロナで結構やばい状況でした。東京オリンピックの直前あたりですね。
私はワクチンも打ててなかった。
上京して観るのは、ちょっと現実的に厳しかったので、この時はあきらめました。

なので、ネット配信すると聞いて、嬉しかったです。
映像とはいえ、野田地図の作品見るの、久しぶり……!!


以下、ネタバレしています。ご了承ください。


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NODA・MAPの作品は、だいたいいつも虚構と過去の重い出来事がシンクロすることが多いので、今回もそうかな? とは思っていたものの、「御巣鷹山」で驚きました。
これまでは戦争に絡むものが多かったから、今回もそっちかと思っていました。

そうか、あれも歴史上の重い出来事。

序盤から飛行機モチーフをちらちら見せつつ、でも結構後半まで気づきませんでした。
いつものごとく、怒涛のような情報量とスピーディな言葉のやり取りに追われました。
野田作品を見ると、頭が処理に追いつかなくて、必死で追いかけていくうちに、気づいたらこんなところまで来てしまった、という状態になることが多いのですが、今回もまさにそうでした。

最後の「本当の言葉」の再現は、圧倒されました。
フェイクではない、本当にリアルな強い言葉。胸に来ました。

事前に見ていた野田秀樹のメッセージ画像、舞台を見る前と見たあとで、全然印象が違う。
具体的な言葉を一切入れずに、こういうメッセージが書けるのってすごいな……。

参考:INTRODUCTION | フェイクスピア | NODA・MAP 第24回公演

今回のネット配信のいいところは、期間中に何度でも見られるところ。
1度目の「必死で追いかける状態」からの、2度目の「オチがわかったうえでの観劇」は、全然見え方が違うのです。
(これがあるので、野田作品は2度見ていることが多いです。じゃないと理解が追い付かないというか……)

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あと、自分のタイミングで静止したり見返したりできる……映像ならではの特権ですね。
とはいえ、舞台はやっぱり生で見るのが一番だとは思っているのですが。

続いて、役者さんたち。

「フェイクスピア」は高橋一生が主人公ではあり、その声、演技、素敵でした。
女役から怒号まで、変幻自在。いい声だなあ。
ジャケットを腕まくりした、引き締まった腕がいい。

そして白石加代子のすごさに目を見張りました。
舞台では見たことがなくて、ドラマで何度か……くらいの認識だったのですが、すごい。まさに憑依する女優だ。
改めて調べたら、今年80歳とのこと。まじか!!
あの声、演技、素晴らしかったです。

あとは橋爪功もよかった。子供に戻った時の「ぱぱ」の言い方、かわいいな。
でも当時子供でも、事故後36年(初演当時)てことは、橋爪功ではちょっと年を取りすぎ感もありますね。
(白石加代子も親子の年齢逆転があるので、そろえたのかな)

前田敦子も、自分の知っている「AKB時代(すでに非常に古い印象ですが)」と全然違って驚きました。

映像ですが、久しぶりにちゃんと舞台見たら、すごくよかった。
あんまりネット配信とか興味なかったのですが、実際見に行けない時期が長いなら、こういう形でも全然ありだな。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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