1年半後の今更ですが「逃げ恥」が面白いしいろいろすごい

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こんにちは、つたちこです。
2016年で一番話題になったドラマといえば「逃げるは恥だが役に立つ」。
通称「逃げ恥」ですよね。

はあ? いまさら何を言っているんだ? という声が聞こえます。

すみません、私、ドラマを全然見てませんでした。
あんなに世間を騒がせていましたが、たぶん、仕事が忙しかったとか、毎週見るほど気力がなかったとか、そんな感じです。

ただ、原作の漫画は好きでした。
ドラマ化する前に読んでいて、最終回まで見届けています。
(最終回はドラマと同じくらいのころだったような)

だから、話の内容は知っていたし、みくりがかわいいとか、平匡さんがかわいいとか、ゆりちゃんがかわいいとか、その辺は一通り知っていました。

年末年始の再放送チャンス

内容は知っていたものの、あそこまでドラマが流行ったのはすごい。
ちょっと見てみたいと思いつつ、お金を払ってDVDを借りたりするのは面倒。

そんな私に朗報。年末年始に全話再放送。
すごい判断だなあ。
大晦日とお正月に11時間(でしたっけ)もの再放送をすれば、TV局のスタッフの稼働も少しは楽になるのでなかろうか。
見たい人も喜び、既存コンテンツの活用も出来て、一石二鳥。
これから年末年始は、人気ドラマを再放送するといいんじゃなかろうか。
つまらないお正月バラエティ番組よりずっといい気がする。

公式サイトをキャプチャさせていただきました…。かわいいな。

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とはいえ、その時間に見ると何もできなくなるので、全部録画しておきました。
で、その後約1か月見損ねていたのですが、先日ついに見始めました。

 

やばい、これは面白い。
ブームになるのもわかる。
「逃げ恥ダンス」をみんなが踊ってyoutubeにアップしてたのも、わかる気がする。
楽しくて適度に難しくて、あれ踊れたらうれしいだろうな。

結局毎晩のように1話2話とみて、あっという間に最終回まで見てしまいました。

風間さんが思っていたよりごつかったけど、ほかの人たちは漫画のイメージを残しつつすごくいい感じにドラマ化されていました。
長い漫画(全9巻)のエピソードをうまくつないで、でもちゃんと最後のオチまできれいにまとめているなあ、と感心しました。

「逃げ恥」自分メモ

というわけで、「逃げ恥」の話なんて、去年、いや一昨年にされつくされていると思いますが、私の自分メモということで、「いまさらおまえは何言ってんだ」という方もご容赦ください。

仕事としての家事の扱い

みくりの仕事っぷりに頭が下がる。丁寧な掃除に品数の多い食事。
確かに報酬の発生する仕事なら、私ももうちょいちゃんとやるかもしれない……が、みくりはえらい。

後半の、本当に結婚しちゃえば報酬はいらないよね? からの「やりがいの搾取」あたりのことが、まんがのほうが丁寧に描かれていたので、ドラマはちょっと駆け足気味で物足りなかった。
でも「家事=対価発生する労働」ということを明るいコメディタッチで多くの人に知らせられた点でドラマの功績は大きい。

女性の出世観

ゆりちゃんの上司とのやり取りを見て、なんて切ない、と思った。
ゆりちゃんが働いているような外資系(?。ここは明言されてなかったかな)化粧品会社、女性が普通に(男性と同様に)働けそうな気がするのにそれでもあんなかよ、と悲しくなる。
優秀な女性でも苦労はたくさんしているのだな。
まあ、最終的には出世した、ということは、百合ちゃんの仕事ぶりを見過ごせるものじゃなかったということか。

途中セクハラ問題勃発の時のコンプラ関係で出てきた同期女性の「百合ちゃんは希望の星」みたいな発言も重い。
勝手に自分の肩に乗っけないでくれ、と言いたかった。
(私が言われたわけではないが)

平凡もイケメンもみんなが持つ、いろんなトラウマとその克服

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平凡には平凡の、イケメンにはイケメンの、過去があり、トラウマがあり、そして今があるのだなあ。
風見さんの過去の話は、まんがのほうが(当然といえば当然ですが)丁寧に描かれているので、未見の方はぜひ漫画を読んでほしいと思ってしまった。

風見さんといえば、五十嵐杏奈(ポジティブモンスター)の使い方が、ちょっと残念だったなあ。
もっとかき回した結果の、ゆりちゃんの「自分の呪い」発言にしたかった。
ドラマの時間内でやるには、ちょっと時間が足りないですね。

年齢差を超えた恋、性別を超えた恋

ゆりちゃんと風間さんの17歳差。
そして沼田さんとハンドルネームYURIのゲイ同士の恋。
沼田さんのほうは、まんがにはないエピソードでした。(まんがでは別の恋人ができている)
これも時間的な問題と、やっぱりみくりと平匡さんを中心にしているため、あっさりというか都合がいい感じというか。もうちょい深堀してほしかった。
でもドラマでストレートにこういうの出すの、とてもいいと思います。

個性を認める人たち

沼田さんが「ゲイだから、男の気持ちも女の気持ちもわかるのでは」と平匡さんが言った時に、日野さんと風間さんが「いや、あれは(ゲイが理由ではなく)沼田さんだからでしょ」と口々に言うシーン。
あれは短いシーンでしたが、とてもよかった。

つい先入観で持ってしまうイメージを、「違う、あれは個性だ」ときちんと修正する。
あんな同僚だったら、とてもいい。
「ゲイだから」という理由で勝手にジャンルをくくってしまった自分を恥じる平匡さん。
素直にすぐ反省するところが、平匡さんのいいところだ。

伏線回収が秀逸

一番やられた、と思ったのが、沼田さんのメッセンジャー相手の「YURI」でした。
ミスリードというんでしょうか。
もう絶対「百合ちゃん」だと思ってたよ、だって超仲良しになってたし。
(これもドラマオリジナルのエピソードですね)

最後の最後で「あのやりとりは君か!!!」って気づいた時の、気持ちのいい「やられた」感。
ちょっとご都合主義な展開ではありましたが、でもみんなの恋がちゃんとうまくまとまって、みくりと平匡さんのほうもうまくまとまり、とてもよい最終回でした。

 

そのほかいろいろと言いたいことはやまやまですが。
ああ。リアルタイムに見て、見ている人たちと毎回いろいろ語り合いたかった(遅すぎる)。
万一まだ見られていないようであれば、ぜひ見てほしいドラマです。
って、今頃見た私に言われたくないですね、すみません。

そして原作のまんが! ほんとにおもしろいので、ドラマだけの方はこちらも見てほしいです。
これも今更と言われそうだけど、ほんとにおもしろいので!

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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