さが桜マラソン2025。暑さと練習不足がたたるレースでした

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こんにちは、つたちこです。
今シーズン3つ目のレース。3月23日に「さが桜マラソン2025」に出場しました。
昨年の大雨と対照的、今年は晴天&高温のレースでした。

あまりにも走れなさすぎた

当日気温は早朝は9度くらいでしたが、スタートラインに着く頃には15度とか16度とかだったと思う。
日中は晴れて24度くらいまであがる予想で、熱と日差し対策が大事そう。

とりあえず日焼け止めはいつも以上に気をつけて隅々まで塗り、メイクキープミストをふりかけて落ちないように対策。
タイツもアームカバーも、日よけ対策用にしてでる。
準備は順調で、いよいよスタートエリアに整列。並んでいるときから全然寒くない。

写真:さが桜マラソン2025
今日はここから。8時半頃ですでにちょっと暑い

そもそも練習もうまくできていないから、記録を狙うつもりは毛頭ないのでした。
せめてハーフまでは6分/kmくらいをキープ、その後はなるようになれ。楽しめたらいいなあ、という気持ちでスタート。

スタートラインを通るときに、桜吹雪が舞う演出があって気持ちが上がりました。「桜マラソン」だからか!
あの演出は去年はなかったのは雨だったからか。

2kmも走ると汗が流れてきました。これは水分を多めにとらないと危険。
給水ごとに水とスポーツドリンク、どっちも飲むように心がけました。

が、10km超えたくらいからすでに疲労感がすごい。
これからまだ30km以上走るのに、どうしよう。

なんとかハーフまではキープ、と思っていましたが、15kmにもいかないくらいで歩いてしまいました。
「脚がいたい」より、「呼吸が苦しい」。
酸素が十分に吸えない感じです。早く走っているわけではないのに、呼吸が荒くてうまく空気が吸い込めない。

まだ序盤なのに歩いてしまった……。がっくりして、テンションが下がります。
しばらく歩いて呼吸が落ち着いたらまた走り出す。やっぱり脚はまだ保ってるのですが、呼吸のほうがどうも調子が悪い。深呼吸しようとするとむせてしまう。なんだこれ。

そうこうしているうちに、いろんなところが痛くなってきました。

呼吸や肺が苦しい。
足の親指が両足とも痛い。
股関節も痛い。
腰もつらい。

特に足の親指は針をさすような痛みで、「これは絶対爪が内出血しているに違いない」と思いました。
走ってる最中は確認しても対処しようがないので、なるべく痛くない走り方にできないか試行錯誤。

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あと、呼吸が苦しいのは、どうも水分不足のような気がしました。給水のたびに少し息が楽になったからです。
大汗かいて体内・血液中の水分が減って、酸素の行き渡りが悪くなってたとか、そういうことなのかしら。要は脱水症っぽい感じだったのではないかと思います。
そういえば、最初はダラダラ流れてた汗が、途中からあまり流れなくなってました。

給水のたびに多めに水分を飲んだり、水を腕や脚にかけて冷やしたり。

騙しだましで走りましたが、21kmを超える頃から今度は内蔵が気持ち悪くなってきました。
これは内蔵疲労だろうか。吐き気というほどではないけど、気持ちが悪い。

諦めて、がっつり歩くことしばし。
道中、救護のスタッフさんに助けられているランナーも割と頻繁に見かけました。この暑さでは熱中症、脱水症も多くいそうです。

私ももうやめたい。楽になりたい。つらい。
やめたら楽になるよねえ。と何度も思いましたが、脚を動かすことだけはやめずに徒歩でもなんとか前に進めます。

35kmを超えたくらいで、5時間のペースランナーさんとその集団に抜かされました。
フルを4時間台で走れるようになってから、5時間超えたことはなかったのになあ。でも頑張って追いつく気力・体力もなく。
「とうとう4時間台も無理になってしまった」と気落ちしました。

なんとか40kmあたりまで戻ってきたときに、沿道の方が流してた音楽が耳に入りました。
ZARDの「負けないで」です。

「負けないで、もう少し、最後まで走り抜けて」。

なんてベタな応援ソング。
だけど、そのベタさがその時の自分にはすごい沁みました。ぶわっと泣けてきて、抑えるのが大変でした。

わたしはもう負けてるな、と思いましたが、ここでスイッチが入りました。

あと2kmだけがんばろう。せめて最後まで走り抜けよう。
音楽の、言葉のちからってすごいな。

最後の給食の「ブラックモンブラン(ひとくちアイス)」をもらって口に放り込みました。
冷たくて甘くておいしい。
給食ボランティアさんに声援ももらって、さらに気合が入りました。

のろのろですが「走る」に切り替わって、そこからはゴールゲートまで走りきれました。
競技場に入って見えた明るい緑の芝生。「あと少しで終われる」の安堵感がすごかった。
ようやくゴール。手元の時計で、5時間3分でした。

ゴール後に、タオルを貰ったあと、「撮影します!」と書いたタグを下げたボランティアさんに撮ってもらいました。
私、元気そうじゃんね。(こういう専用の撮影係を配置してくれてるさが桜マラソン、素晴らしいです。堂々とお願いできるのありがたい)

写真:さが桜マラソン2025
撮ってもらった写真、ゴールゲートも入ってばっちり!若者は撮るのが上手だ〜
写真:さが桜マラソン2025
10kmまでは頑張ってたのよ

今回のレースラップ。10km以降ズルズル遅くなってます。
暑いのはどうにもできないですが、それ以前に自分の練習不足、練習内容が全然だめだったのが決定的に出た気がします。
こんなきつかったのは最初にフルを走った頃以来かも。タイムもですが、内容的にもほんとうにつらかった。
今シーズン最後に、一番凹むレースになりました。

「パンダで応援パワーゲット」は今回も

今回も、最近活用している勝負服、「パンダTシャツ&パンダぬいぐるみ付きキャップ」で臨みました。

写真:さが桜マラソン2025
スタート前、豚ピースで余裕である

ヘロヘロ過ぎてこちらから手を振ってアピールすることは殆どできなかったのですが、それでも沿道から「パンダだ」「パンダさん頑張れ」「パンダかわいい」の声をもらうと、なんとか笑って(顔を歪めているだけだったかもですが)手を振り返す。
笑うと疲労感が軽減する気がするので、ありがたかったです。

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給水・給食のボランティアさんもよく声をかけてくれました。パンダのかわいさのおかげです。

しかし、今回はあまりに走れなさすぎて、応援されるのも申し訳ない気持ちにもなりました。
ある程度走れないとこういうのはだめだなあ。
のろくてもずっと走り続けられるくらいで、応援されたいものです。

今回一番の盛り上がり

12kmあたりでした。
すでにヘロヘロになりつつ、歩きたいけど流石にまだ歩く距離じゃないだろう! と頑張っていた頃です。
ヨロヨロの私に後ろから「パンダ、かわいいですね!」と声がかかりました。

ランナーさんが声かけてくれるのも嬉しい。
「ありがとうございます!」と振り返ると、にこやかで余裕ある感じの女性が横を走っていました。
えっ、見たことある…!

「パンダさん、がんばってね!」ともう一声かけてくれて、さっそうと前に走っていきました。

いまのひとは、オリンピアンの坂本直子さんではないですか!!!

今回のゲストランナーにいらっしゃることは認識していましたが、まさか一緒に走って声をかけてもらえるとは!(一瞬だったけど!)
あっけにとられているうちに、走り去ってしまわれた。

ゆったりと前を行く坂本さんの背中を少しでも追いかけようと思いましたが、そんなパワーは私には残っていなかったのでした。がくり。
素敵な笑顔でした。ぱああーっとテンションがあがりました。

これが私の今回のクライマックスでした。クライマックス早い。笑

3月のマラソンは気候が読みにくい

先週は雪が降るほどの寒さ、大会当日は夏日に近い暑さ。で、来週末はまた2月くらいの気温、寒の戻りがあるそうです。
なんだこの両極端な気温は。

昨年は大雨で気温的には走りやすかったですが、晴れたら今回のような暑い日になってしまう。
3月のレースは難しいな。

人様のポストを見ていたら、「冷感タオルを持参して、途中から濡らして首に巻いていた」というのを見かけました。賢い。
ここまで暑くなりそうなら、そういう対策も考えるべきだったな。準備が足りなかったなあ。

柏原竜二さん(2代目山の神)が別の大会のゲストに出られてたそうで、日焼け止めの有効性を語っていました。
日焼け止めは塗ってましたが、日に焼けるかどうかだけでなく、体感も変わるものなのね。

日焼け止めはもちろんのこと、冷感タオルは、暑い時期の練習にも使えそうなアイデアなので、早速用意しようと思います。
次シーズンに向かってできるところから。切り替えていこう。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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